2016-01-17

21年前の夜

あの日の夜 テレビに映し出される神戸の街は
不思議な明かりがゆらめていた。

避難所で炊くドラム缶の炎は 寒さをしのぐ以上に 
夜毎 そこに火があることにホッとしたと 
神戸に住む親戚から聞いた。 

その時、「灯」という漢字の由来を思い出し
火が定位置にあるということは 
人の心にも 光とあたたかさを運ぶことを思い知った。

夜、あかりの下で集うこと 
当たり前の日常が ありがたいこと。
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