【愛を感じる日本のことば】

あの日の夜　テレビに映し出される神戸の街は
不思議な明かりがゆらめていた。

避難所で炊くドラム缶の炎は　寒さをしのぐ以上に　
夜毎　そこに火があることにホッとしたと　
神戸に住む親戚から聞いた。　

その時、「灯」という漢字の由来を思い出し
火が定位置にあるということは　
人の心にも　光とあたたかさを運ぶことを思い知った。

夜、あかりの下で集うこと　
当たり前の日常が　ありがたいこと。

非日常。
求めて手に入れると　キラキラ輝き心踊る。

非日常。
突然のみ込まれると　日常のありがたさがしみる。

非日常。
求めなくてもいいように　日常で輝こう。

非日常。
のみ込まれても踏ん張れるよう　日常に根を張ろう。

１４年前のNY 、今日の日本、TVで映し出されるありさまが、信じられなかった。
祈ることしかできない現実。

消えてしまったこともそこに残されたことも、全ての人が祈っている。
遠くからみる者も祈り、心寄り添っていたい、いつまでも。

２０年前、天に召された命。天に生かされた命。
被害に遭われた３０万人以上のそれぞれの命の話。

どんな災害も、とっても個人的な命の話。
今　生きていることの尊さに感謝し、あの日を思い、心よりそう日にしたい。

心通い合う人がいる
そばにいても　離れていても

そんな幸せに気づくクリスマス

無　何もないのではなく　穏やかで平安なもの
空　空っぽでなく　無限の可能性を秘めたもの

あの日の夜の　胸のざわざわとおろおろする心
あの日の夜に　消えた命と刻まれた哀しみ

今日という日が何事もなく　終わっていく尊さ
平和に感謝し　安らかにと願う夜

混沌や混乱の中に　
見出す光をみつけることができるのは
愛する人のため
愛する人のおかげ

神さま仏さま、偉大なものの陰で
その庇護を受けていることへの感謝のことばからうまれています。

まわりの人々、まわりの環境、見えないものの力
すべての恩恵で今があることへの感謝を忘れずにいたい。

あの日　星になった人を
いまも　星を見上げる人を　忘れない

今日からまたあらたに心よりそっていきたい

【 愛を感じる日本のことば 】