日本語の美しさ
「書く」ことで育まれるもの
日本語は「書く」ことで成り立っています。
実際に手を使って「書く」ことのない一日があっても
頭の中で「書く」ことのない日はないからです。
同音異義語が多い日本語は、文脈の流れの中で無意識に
頭の中でことばを文字で書いています。
「かぜがふいています。」
「がぜをひいています。」
耳で「かぜ」ときいたことばを
頭の中では「風」「風邪」と文字を書いて理解しています。
名刺も日本では、役職や連絡先を確認する以上に
お名前をどんな文字で書くのか確認する役割が大きくなります。
日本語は文字を話しながら、文字を書いています。
漢字という表意文字とひらがな・カタカナという表音文字を組み合わせて
会話をしながら、頭の中で文字を書いています。
それだけ日本語は複雑で繊細な表現ができるのです。
日本語を「書く」ことで、日本の繊細な美意識が育まれてきたのです。
2014-02-19 | Posted in 日本語の美しさ | No Comments »