生きる 

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題字デザインを担当させていただいたチャリティコンサートへご招待していただいた。

森山良子さんの生き生きした歌声は「生きる」そのもの。大貫妙子さんのなぜか懐かしく透明感のある歌声、憂歌団さんの魂震わす演奏と歌声、小松さんのロマンティックなバンドネオンの音色。全てが心に優しく届く、心温まるコンサート。

皇后さまがそっと二階席に入られると自然な拍手でみなが起立してお迎えし、会場がさらに穏やかなものに包まれた。

最後に病を克服した子どもたちの屈託のない笑顔と全員での「あの素晴らしい愛をもう一度」の合唱に感動した。そこには来ることができなかった子どもたちやご家族への想いまで最後の曲に込められ、大きな愛を感じたから。

家族の愛に支えられ、今ここにある命。家族の愛に包まれ、今ここにない命。病に立ち向かうためには本人の力のみならず、家族、医療にたずさわる人たち、多くの愛が必要。人は病でなくとも多くの愛に支えられ生きているけれど、命の危機を感じた時、少しでも多くの愛に支えられ包まれることが必要なのだと思う。大切な命を失った時にも。

命を授かり、この世に産まれたことも奇跡なら、今日生きていることも奇跡。

「生きる」このタイトルに込められた想いを、会場にいたひとりひとりが音楽と共に感じた夜。

あらためて素晴らしいお仕事をさせていただいたことに感謝。

心に溢れた想いを筆に託したくて、急いで家に帰った。

 

2015-07-15 | Posted in No Comments » 
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