書の魅力

正座

書は正座をして書くものと思い込まれている人も多く
「正座が苦手なので…」と
書くこと以上に気にされる方もいます。

椅子に座して書くこと
立って書くこと
手足をついて四つん這いで書くこと
縄にぶら下がり書くこともあるくらい
書に向かう姿勢は自由です。

ただ正座して書くことが多いのも事実です。

現代日本の生活様式では、正座は苦手な人が多いのも当然です。
正座という姿勢そのものも、時折通される和室でする慣れないものですし、
何より和服でこそ座りやすい姿勢なので、洋服で正座することが居心地悪さを感じます。

板の間で胡座の習慣から、江戸時代に畳が敷かれるようになり、
畳敷きで正座をする習慣になり、正座が広まりました。

畳を分かち合う、限られた場で共に 時間もスペースも心も分かち合う
謙虚な心が生まれたのではないでしょうか。

わたしは自分が書く時も 講座をする時も
正座の心、全てを分かち合う心
その心があれば正座にこだわりません。

その心があれば、ありのままで背筋が伸び、
美しく自由のきく姿勢で書に向かうことができるからです。

2014-02-13 | Posted in 書の魅力No Comments » 
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